28.管理職になって

私は今年、管理職になりました。
管理職に就く前からもリーダー的な立ち位置で仕事をしていました。
そういったことが評価されてか上司より管理職の打診を受けました。
コミュ力の低い自分には管理職の適正はないとは思っていますが、経験年数や年齢的にも自分がやらないといけないという自覚はあったので、引き受けました。

しかし悪戦苦闘しています。
一部の部下からも反発する動きもあり、信頼関係を築けているとは言えません。
上司との折り合いも良いとは言えないです。
中間管理職の板挟みというやつです。
コミュ力が低いのでメンバーをまとめるのは苦手です。
プロジェクトを推進することはできますが、メンバーの人心掌握は十分にできていない状況です。
ただ私のようなコミュ力の低い人間でも管理職になれたことには自分でも驚きではあります。
コミュ力は低いですが、会議の場で発言することや主体的に行動することが認められたのかもしれません。
そこは素直に成長したんだと自信を持っても良いところだと思います。

私が管理職として心がけていることは情報共有と負荷分散とフィードバックです。
仕事の目的を伝えるために特に情報共有は心掛けています。
負荷分散については上手くできていません。
一部の優秀なメンバーに頼っている部分はあります。
残業時間もバラつきがあって不公平感が出ているかもしれません。
フィードバックはあまりできていません。
労いの言葉はかけていますが、メンバーのモチベーションを引き出せているとは言えません。
メンバー自らがチームのために自主的に動いているとは言えないです。
納期を守るという大義名分をチラつかせて推進している状況です。
私の指導力不足だと思います。
個別で話してメンバー個人のモチベーションを引き出す必要があるのかもしれません。
ただ私は管理職とはいえ部下からは信頼されているとはいえず、一部の部下は私が管理職であることが気に食わないと思っていると邪推しています。
なめられているのかもしれません。話しても素直に聞いてくれるとは思えずに個別に話すのを躊躇しています。
ここは私のコミュ力の低さが足枷になっています。

管理職になって自分でも意外だったのが、権限を持つことで(あくまで仕事を推進させるためであるが)他人をコントロールしたい欲を少しばかり持つようになったことでした。
権力の魔力のようなものを少しばかり理解した気がします。

管理職は鈍感力がないと続けられないと思います。 管理職は図太さが必要だと思います。 私は細かいことを気にして引きずる傾向があります。
図太くなる強さを身につけたいですが、強気になり切れずにブレーキをかけてしまう弱い自分がいます。

なので来年には管理職は下りるかもしれません。
短期間といえ管理職になって部下を指導する立場になったことは良い経験になりました。