4.学生時代

最近の言葉で「ぼっち」という言葉がありますが、私が学生の時代はそんな言葉はありませんでした。
要は友達がいないということですね。
前回に書きましたが、私は学生の頃は友達がいませんでした。

「ぼっち」の先駆け的な存在だったと思います。 

あまり思い出したくない過去ですが、コミュ力と向きあうためにも学生時代の頃を思い出して書いてみようと思います。

 

小学生低学年時代は友達がいました。よく遊ぶ友達が二人いまして草野球や基地遊びをしていました。
それなりに楽しかった記憶があります。
中学年から高学年になるにつれ、友達と遊ぶことが徐々に少なくなっていったように記憶しております。
当時流行りだしたファミコンを一人でするのが好きでした。
それでも小学生時代は友達と遊ぶこともあり、「ぼっち」ということはありませんでした。

中学生時代は小学生からの同級生もそのまま一緒だったので、「ぼっち」ではありませんでしたが、元来の暗い性格からか次第に孤立していき、軽いいじめに遭うようになりました。

執拗にちょっかいを出す同級生がいまして、ある日それに我慢がならなくて思わず彼の顔を殴りつけました。
所謂「キレる」という衝動です。

私の放ったパンチがたまたま鼻にクリーンヒットして鼻血が出ました。
体格の良いその同級生に反撃の横殴りを受けました。
強烈な一撃でしたが、その同級生が鼻血を出したため周りの静止もあってその喧嘩はそこで終わりました。 鼻血が出ていなかったらぼこぼこにされていたことでしょう。
この騒動以来私を危ない奴と思ったのか、いじめられることはなくなりましたが、孤立は深まりました。

その後は私にちょっかいを出したその同級生と創作将棋をして遊んだ記憶があります。(だから今から思うと全くの孤独ではなかったのだと思います)

「剣」とか「炎」とかの中二病が好きそうな駒を作って遊んでいました。これはこれで楽しかった記憶がありますが、漫画のようにその同級生と友情が芽生えるということはありませんでした。

 

ある日クラスの企画で同級生の印象を紙に書いてそれを本人に渡す企画がありました。

ほとんどの人が私の印象を「暗い」と書いていました。

その通りなのですが、直接書かれると辛いものがありました。

同級生に好きな女子がいました。 生徒会長に立候補するような活発な子でした。(当然何も出来なかったのですが)

その女子はその印象の紙に「嫌なこともやってくれる」というような比較的好意的なことを書いてくれました。

そんなこともあって惹かれたのかもしれません。

中学時代のエピソードはこれくらいで他には何も語ることがないくらい空っぽで暗い学生生活を送っていました。

中学生時代というのは人によっては一番楽しく過ごせる時代と思いますが、私にとっては楽しい思い出は一切と言って有りませんでした。

 

高校生時代は中学生以上に何も語ることがない空っぽな学生生活を送っていました。

同じ中学からの同級生に誘われて某運動部に入部しましたが、練習のきつさと声出しと周りに溶け込めないことが辛くて2か月ほどで退部しました。

私は根性なしでした。

その後の高校生活はまさに空っぽでした。

高校時代も友達ができず、休み時間はいつも一人で居場所がありませんでした。

昼休みは図書室に行って漫画を読んでいました。

当時賭けポーカーが流行っていたのですが、私は負け続け「カモ」と呼ばれてお金を巻き上げられました。

証拠がないので私の被害妄想かもしれませんが、同級生たちグルで私が負けるように細工していたようです。

修学旅行も賭けポーカーでお土産代が半分くらいなくなった記憶があります。

全額持っていかれた訳ではなかったので、同級生たちも分別はあったようで、そこまで酷いものではなかったと記憶しております。

卒業後に同級生に誘われて某女性歌手のコンサートに行きました。

せめて部活を続けていればと思います。高校の部活をすぐにやめてしまったことが人生で最大の後悔だと思っています。

 

特に受験勉強に力を入れるわけでもなく所謂三流大学に入学することができました。

目的意識もなく、まだ就職したくなかったから進学を選びました。

非常に後ろ向きな理由でした。学生の頃の私は自分を持っていませんでした。

入学する前は友達、女友達と楽しく談笑して青春を謳歌したいという淡い妄想を抱いておりました。

たいした願望ではないかもしれませんが、それを夢見ていました。彼女なんて夢のまた夢でした。

入学したものの引っ込み思案の性格で案の定友達は出来ず、誘われるままに某武道系のクラブに入部することになりました。

ただ格闘技には興味があり高校時代はプロレスが好きでした(全日派でした)

 

先輩たちは最初は昼食を奢ってくれたり、優しかったです。

入部間もない日に先輩たちが開いてくれた歓迎の飲み会でビールをそれなりの勢いで飲んでいました。

真面目な私はそれまでお酒の類は舐めるほどしか経験がなかったので、自分の飲めるペースが分かりませんでした。

気持ち悪くなったのでトイレに行った際に記憶を失いました。

気が付いたら駅で先輩に介抱されていました。

当時格闘技に興味を持っていたこともあり、部活動の内容自体はそれなりに楽しかった記憶があります。

入部して1ヶ月くらい経った頃でしょうか。

新入生歓迎会に向けて自己紹介の練習をするように言われました。

毎日キャンパスの広場で大声で「自分は〇〇高校出身の〇〇であります!・・・ごっつぁんです!」といった声出しを毎日させられるようになりました。

それが辛いのと周りともあまりうまく馴染めていないこともあり辞める決心をしました。

部長に辞める理由などを告げると引き止められ2時間くらい話したでしょうか。私のうじうじした態度に部長は机を蹴り、イライラを隠そうともしませんでした。

怖かったのでとにかく辞めたい一心で辞めることはできましたが、その後の大学生活は高校時代と同様に空っぽでした。

結果的には辞めなければよかったと後悔しています。

その後は学業に力を入れる訳でもなく、バイトをそこそこやって、一人で趣味の時間を満喫することで無駄に貴重な青春時代を過ごしていました。

暗い音楽を聴くことが好きでした。暗い音楽に浸ることで現実逃避をしていました。

大学時代は一人も友達が出来ませんでした。友達どころか少し会話を交わす人さえいませんでした。

大学の学食も部活を辞めて以降、一人で食べるのが辛いので一切行っていません。

こんな大学生は異常ですね。

就職活動は苦労しました。面接がとにかく苦手でした。何せ普段ほとんど会話をしていないので話すこと自体に苦手意識を持っていました。

それでも、なんとか内定を得ることが出来ました。

当然卒業旅行なんて夢のようなことは出来ませんでした。

代わりではないですが好きなバンドのコンサートに一人で行きました。

そうして後悔だらけで空っぽの学生時代が終わり、不安いっぱいで社会人を迎えることになりました。

社会人になってからのことは別の機会に書きたいと思います。