以前に学生時代について書きましたので、今回は社会人になってからのことを書きたいと思います。
新卒で入社した会社は、新人研修が終わってからいきなり激務だったこともあり、苦労しました。
社会の洗礼を受けました。
ただ仕事内容は苦に感じることもなく、面白いとも感じ、充実感も得られたように記憶しております。
評価されることもありました。
大げさかもしれませんが、生まれて初めて存在理由を感じられたとさえ思えました。
忙しさゆえに人間関係にかまける余裕がなかったのが良かったのだと思います。
仕事なので強制的にコミュニケーションを取る必要があるので、学生時代よりははるかに周りの人たちと良好な関係を築けていたと思います。
そうして仕事に自信を持つようになりました。
しかし仕事に自信を持つ一方で、コミュ力不足の悩みは解消されることはありませんでした。
「学生時代よりははるかに周りの人たちと良好な関係を築けていた」と上述しましたが、「あくまで学生時代よりは」であり元が酷すぎただけです。
同僚たちとの昼休みなどでの会話の話題は新卒の場合、学生時代の話が必然的に多くなります。
同期たちの「リア充」な学生時代の話を聞くと激しく劣等感を感じて、私は貝のように口を閉ざしました。
話を振られても曖昧な返答をして適当にごまかしました。
上手くコミュニケーションが取れない自分に絶望をさえ感じていました。
仕事に自信を持ったがゆえに、自分のコミュ力不足の劣等感が許せなかったのかもしれません。
その絶望感から逃げるために人間関係をリセットしたいと思い、転職を決断しました。
新しい場所では自分は変われると思っていたのかもしれませんが、変われませんでした。
(最近になって自分は変われないと諦観するようになれました)
その後今に至るまで数回の転職を繰り返してきました。
転職の理由は様々ですが、人間関係をうまく構築できなかったことが主な理由です。
転職を何度かしたことで、同世代が切磋琢磨してステップアップする中、私はあまりステップアップできずに仕事においても劣等感を抱くようになりました。
(転職という安易な逃げの選択をしてきたため、自業自得だと思っております)
仕事で目に見えた成果を上げることが自分の存在証明と思い努力はしましたが、現実の厳しさの前に挫折を繰り返しました。
それでももがきながらも少しずつ自信を取り戻し、仕事の成果も少しずつですが上げられるようになりました。
その後、幸いにも結婚をすることができ私生活においても幸せを得ることができました。
結婚生活も簡単ではなかったですが、数年後子宝を授かりました。
仕事以外の生きる意味を見いだせました。
コミュ力は相変わらず低いですが、満足のいく人生を送れていると思います。
恵まれている、幸せな人間だと思っています。
振り返ってみると私のコミュ力の悩みなんて取るに足りないものだとも思いました。