12.恋愛

恋愛について書きます。

私は恋愛経験は豊富ではありません。

学生時代は遠くで見てるだけの一方的な片思いが少々あった程度でした。

そもそも友達もいないのに恋人を持つなんて夢のまた夢でした。

社会人になって自分に少し自信が持てるようになった頃、同じ職場にすごく好きになった女性がいました。
ほとんど一目惚れでしたが、どこに惹かれたかは全く分かりません。
私は自分がコミュニケーションが下手ということもあって気さくな人が好きでした。
その女性は特別美人でもなく、気さくなタイプでもありませんでした。
特に自分の好きなタイプに当てはまる女性ではなかったと思っています。

仕事中もその女性のことばかり考えていました。仕事にもあまり身が入らなかったように記憶しています。

このような感情を持ったのは生まれて初めてでした。 

日に日にその感情は高まって制御できなくなっていました。

そして思い切って告白してふられました。

冷静に考えてればこの結果は至極当然だったのですが、その時は冷静に判断できませんでした。

この先にこういった感情は持ったことはありません。

自分が恋愛していると酔いたかっただけなのかもしれません。

子孫を残すために異性に近づけという本能だったのかもしれません。

ふられた後は数年は引き摺りました。

その女性の最寄りの駅は知っていたので最寄りの駅で張り込んでストーカーをすることも頭に過りました。

実行しなくて良かったと心底思っておりますが、色恋沙汰での不条理な心理を身を持って理解できた気がするので、この経験は自分にとって大きな財産です。

 

今から振り返っても何故好きになったのかは理解できません。

一目見たときに直感的に「この人だ」と感じ取った記憶はあります。

仕事に自信がついたタイミングで現れた手の届きそうな(そこまで美人ではない)女性だったので、「仕事に自信がついた今ならこの女性に(なら)振り向いてもらえる」と本能的に感じ取ったのかもしれません。

この女性のことを昼夜思い続けていたのは、子孫を残したいという生物の本能がこのチャンスを逃すなと恋の指令を脳に出し続けていたからかもしれません。

この仮説は割としっくりきますが、打算のようであまりにロマンがないので却下したい考えです。

この苦く淡かった恋愛経験は謎のままそっと胸の奥に置いておきたいです。