13.会話

私はオフィス街で働いているのですが、昼休み時間はいつも一人で昼食を食べています。私は食に対する執着はあまりなく、安くて一人で入りやすい店に入ることが多いです。

周りの人たちが同僚たちと楽しそうに会話している姿を見るとたまに羨ましく思います。会社でプライベートの会話をする機会は食事時が一番多いのではないかと思います。飲み会がその最たる機会であると思います。

以前にも書きましたが私は飲み会は苦手です。しかし、昼食時の会話ならお酒も入っていないこともあって、たまには話したいと思うことはあります。

しかし、独りの方が気を遣わなくてもよいのでランチを一人で取ることは、おおむね満足しています。会話したくなるのはあくまで「たまに」です。

 

私は学生の頃も昼食はほとんど一人でした。(今の言葉で言うとぼっち飯と言うのでしょうか)

学校という空間は友達・同級生とどう関係するかが全てといっても過言ではない場だと思います。

その中で一人で昼休み・休み時間をどう過ごすかは私にとって難題でした。

スマホも携帯電話もない時代です。

同級生と会話することが休み時間の過ごし方の大半であったと思います。

友達も会話する人もいなかった私は、ほとんどの時間を机に座ってぼーっとしていたと記憶しております。

瞑想していると揶揄されたこともありました。

今思えば、文庫本でも読んでいれば良かったのですが、その当時文庫本を読むような同級生はおらず、そういった浮いた行動をできるようなメンタルも持っていませんでした。

友達がいないのに同調圧力を気にするような自分を持っていない学生時代でした。

その頃は周りが会話に盛り上がっていても、特に会話を交わりたい願望はありませんでした。

とにかく時が早く流れてほしいと思っていたように記憶しています。

時間が最も貴重なリソースと思うようになった今からすると、とてももったいない過ごし方でした。学生時代の過ごし方は自分の人生で最も後悔していることの一つです。

勉強を頑張ったわけでもない、部活を頑張ったわけでもない、何もなかった学生時代でした。

その何もなかった中でも一番なかったのは会話です。

 

私の人生に決定的に欠如しているものは会話です。

私の人生における会話の絶対量が少ないです。

一人は苦にならないし寧ろ一人の時間は好きなのですが、たまに無性に人と話をしたくなる時があります。

前言を撤回するようですが、人と会話する時間は人生で一番と言っても良いほど楽しい瞬間であると思います。

ただ周りに合わせるだけの会話やテンションについていけない会話に付き合うのは苦痛です。

大抵な場合は後者になるので、飲み会などに足を運ぶのは二の足を踏みます。

少人数で落ち着いた深い話をしたいと思う今日この頃です。