19.他人との比較

2年ほど前から匿名でSNSをしております。
最初は著名人の生の声に触れられることから始めたのですが、著名人ではない一般であろう人達の言葉に感銘を受けるようになりました。
意識の高い発言であったり、鋭い洞察眼であったり、考えさせられる発言だったりと刺激を受けました。
しかし刺激を受ける一方でその人達と自分を比較して自分を卑下するようにもなります。
周りは皆意識が高くて頭が良くて実績もあるのに、それとひきかえ自分は・・・と凹むこともあります。
しかし一般であろう人達と言ってもSNSで意識高い発言をしている人達は、所謂「普通」の人ではありません。
恐らく実生活でもそれなりの地位を築いて周りから一目置かれている人達なのでしょう。
SNSを見ると周りはそういう人達ばかりでは?と錯覚してしまいます。
錯覚する理由は自分のような「普通(以下?)」の人たちの発言を見ても面白くもないから、意識高い人達の発言を選別して見るようにしているからです。
自分とそういう人達と比較をしてしまいます。
意識高い人達から刺激を受けるのは良いことですが、本当の自分を見失います。
反対に自分よりも劣ると思う人達を見て安心するという心理もありますが、それはそれで健全ではありません。

世の中は競争社会です。だから他人との比較は避けられません。
凡人の私は他人との比較で相対的にしか自分の立ち位置を測れないから、「自分」を測る物差しに「他人」を使っています。

尊敬を集める人たちは、なりたい自分(夢・目標)が明確に決まっていて、それに向けて邁進しているのでしょう。だから他人との比較などしている暇はないのでしょう。

自分は自分、他人は他人。自分に良いところもあれば悪いところもある。他人に良いところもあれば悪いところもある。 それを素直に受け入れることが「他人との比較」から距離を置く第一歩なのかなと思います。

世界に一つだけの花」という歌があるように周りに惑わされることなく、「自分」というしっかりした芯を持って地に足を着けて生きていくことが大切だと思います。